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進撃の巨人 ネタバレ 別冊少年マガジン 89話「会議」感想

この記事は、進撃の巨人 ネタバレ 別冊少年マガジン 89話「会議」の感想について書かれています。2017年1月7日発売の別冊少年マガジン 進撃の巨人 89話「会議」を未読で、ネタバレされたくない方は読まない方がよろしいかと思われます。あくまで管理人の推測レベルの要素も多分に含まれていますので、了承お願いします。

 

ユミルの生い立ちと名前の由来が判明!諫山創はやはり天才だろ!

思えば「ユミルの民」という言葉は作中、かなり早い段階で出されていて、「なんか重要っぽいワード」という示唆はすでに読者側になされていた。その「ユミル」を名乗る登場人物なんだから、当然、ユミルにには訳アリの過去があるんだろうなあ、とは予想していたけど、今回で突如明かされることになるとは、正直驚いた。

要約すると、浮浪児で名前もなかった幼女が「ユミル」という名前を胡散臭い男に与えられて、教祖的存在にでっち上げられ、祭り上げられエルディア人の反逆のシンボルとして崇められる。しかし、マーレ人の皆さまもそんな反乱分子を放っておくわけはなく、あっさり捕まり、石を投げられながら連行、巨人化されて島に放逐。

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まあ、そんなところなんだけど、恐るべきは、その語り口。ふつう、こういう「登場人物の過去エピソード」が語られる場合、みっちり1話分使うか、その反対にあっさり語られるのかどっちか。で、今回「ヒストリアへの手紙」という形であっさり語られるんだけど、その「仕掛け」が凄すぎて鳥肌もんだったよ、マジで!

読者的には前回の作中世界の説明が衝撃的に明かされたその余韻が残ったまま。だもんで、ユミルの過去がパッパッと断片的に語られても、その「余韻」が残っているおかげで、断片の隙間を余裕で埋めることができてしまうんだよね。なんという鮮やかな語り口なんだろう、ホントに関心するわ。諫山創恐ろしい子

ここへきて真の敵が判明、そしてその対抗手段が見えた?

エレンたち壁内人の本当の敵は、壁の外をうろうろしている「無垢の巨人」ではなく、マーレ人、否、壁外のすべて、いわば「世界全体」なんだという事実が判明。マジ鳥肌ぞわぞわモンですわ!なんて一気にスケールアップ?ここへきての風呂敷の広げっぷりにしびれまくるわ、しかし!

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それにしても、この展開ってどう考えても、連載初期の段階ですでに考えられていたもんだよね。そうでないと、おかしい描写が単行本の1桁巻であちこち伏線的にちりばめられてるもんな。連載開始の段階で、「話の結末はもうできている」って作者は言っていたけど、もうそれは本当なのが確定的。

んで、「敵は世界」ってことに、ハンジさんをはじめ、一同が絶望的な雰囲気。そんな中、ふとエレンは思い出す。自分の父の前妻であったかもしれない巨人にパンチしたときのことを。前妻=王家の血を引く者と接触したから、あの時無垢の巨人たちを操ることができたのではないか?

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敵である外の世界に対抗するための唯一かもしれない手段。それは、「王家の血を引く者を巨人化させて、自分が食うことにより、始祖の巨人の能力を取り込むこと」。エレンはその可能に気づくが、それを皆に知られれば、ヒストリアを巨人化させて食わされることになる、と考え黙ってしまう。

無くなったと思われたループ説、再浮上

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とまあ、今後がめちゃめちゃ気になる展開に、「神か!」と言わずにいられない。そして、もうひとつ。なんだかんだで、「ループ説」は無くなった、かに思われたけど、そんなことはなかったぜ!エレン・クルーガーの発言により、また有力な説に再浮上しちゃったよ、おい。なんにせよ、今後が楽しみすぎるー!